十割そば　月（市原店）

大多喜街道を市原ぞうの国に向かって南下していくと、ラーメン屋と見まごうばかりの黒塗りの建物。近づくと「十割そば　月」の立て看板が。
蕎麦屋らしからぬ外観に少し戸惑いながらお店に入ると、「おかえり?」という声が聞こえてきそうなアットホームな雰囲気である。目に飛び込んでくるのは大きな犬のぬいぐるみと『無料トッピング バイキング』の貼り紙。蕎麦屋で？と思わないでもない光景ではある。

注文前に店名の由来を店長さんに尋ねてみた。『月』とした理由はわからないけれど、もともと「子供食堂」をオープンしたかったというオーナーの思いから、大人と子供のつながりをイメージしたロゴになった（らしい）とのこと。でもその思いは『無料トッピングバイキング』にも垣間見られる。様々なご飯のお供とともに、唐揚げまで無料ときた。「お腹いっぱい食べて欲しいから」という素敵な心意気。

メインの蕎麦はもちろん手打ち。その日の気候によって蕎麦粉と水分量を微調整するこだわりの逸品に仕上げる。特に蕎麦通というわけでもないが、一口目で「美味いっ！」。店長は2年前から蕎麦打ちを始めたとのことだが「お客様に常に美味しく召し上がっていただきたいから」という笑顔に、舌だけでなく気持ちも癒される。自分好みの味に、人気の天丼とそばのセットに加えて、限定メニューの竹炭入りのブラック蕎麦にも手を出してごちそうさま。

その他、ステーキ重、お肉たっぷりそば、にんにく入りつけそばなどの変わり種も。これらはオーナーや従業員のアイデアを「実際にやってみた」という感じで提供しており、ファミリーでも来たくなるお店だ。これらは次回の楽しみにする。
小湊鉄道を横目にする長閑な場所にある蕎麦店。ここも侮れないまた来たくなるマジうまっ！店である。
当方の取材日に偶然、大食いチャンピオンのマックス鈴木さんも来店されていました！それにしても…よく食べるなあ（笑）