嘘をつくのは疲れるものです。嘘にもさまざまな形があり、本来の自分を隠して他人に良く見せようとする行為も、実は立派な嘘の一部です。私自身、小学校高学年から高校生のころ、まさにそのような嘘をついていました。
劣っていると痛感
周りには頭の良い同級生が多く、自分が劣っていると痛感していたにも関わらず、自分も優秀であると見せたくて必死だったのです。今振り返ると、その無駄な努力がどれほど空回りしていたのかがよくわかります。まるで仮面をつけ、鎧を着て空を飛んでいるような感覚で、地に足が着いていなかったのです。
努力した結果
本音を隠し、他人の期待に応えようとする姿勢が、どれほど虚しく感じられたことでしょう。努力した結果、果たせなかったことも多かったのですが、その経験があったからこそ、今では「そんなこともあったな」と笑い飛ばせるようになりました。
頑張りが無駄だった
それでも、あの時期の頑張りが無駄だったわけではありません。そのおかげで、自己の天才性や望み、生き方を発掘し、発達させることの重要性に気づくことができました。30年後の今、振り返ってみて「それで良かったんだな」と思えるのです。
これからの課題は、そうした気づきをどのように多くの人に伝えていくかです。かつての自分のように、嘘をついて苦しんでいる人は意外と多いのではないでしょうか。そのような人たちに、本当の自分を見つける手助けをしていきたいと思います。